先に臓器を置き、
病名はそのあとに書く。
イリョナの文章は、診療の代わりではありません。検査用紙や症状のメモを前にした人が、「いま何の話をしているか」を見失わないための地図です。このページでは、その地図の引き方を公開します。
公開日:2026年9月25日
編集の目的
内分泌の話は、正確に説明しようとすると難しくなりがちです。病名が先に来て、体のどこで何が起きているかが後になると、読者は自分の知りたいことをつかみにくくなります。イリョナは順を逆にします。臓器、ホルモン、よくあるサイン、検査の入口。この四つを短い日本語でつなぎます。
一本の記事ができるまで
テーマを決める
読者が実際に探しそうな不調や検査項目から入ります。珍しい病名の紹介より、「血糖」「甲状腺」「血圧が下がらない」など、手元の紙に出やすい語を優先します。
骨格を四つに分ける
どの臓器の話か。その臓器は何を伝えているか。体にどう現れやすいか。病院でよく見る項目は何か。この順が崩れた原稿は、公開しません。
ことばを短くする
専門用語は必要なときだけ残し、同じ段落で意味を添えます。一文を長くしすぎず、初めて読む人でも意味を追いやすい文章を目安にします。
言いすぎを削る
「必ずこの病気」「この薬を飲め」といった断定は置きません。受診の目安は書きますが、緊急の判断は救急に譲ります。
公開したあとも直す
検査の考え方や呼び方が変わったときは、該当箇所を更新します。大きな訂正は、ページ内でわかるようにします。
何を根拠にするか
文章の骨格は、一般に公開されている医学の整理に寄せます。日本内分泌学会、日本甲状腺学会、日本糖尿病学会などの患者向け資料や診療ガイドライン、厚生労働省や学会が示す検査の考え方を優先します。
個々の症例、まだ確立していない療法、個人の体験談だけでは記事を作りません。研究の先端を急いで紹介することより、いま診察室で共有されやすい知識を先に置きます。
文章の声
- 臓器の名前で始める 「バセドウ病とは」より先に、「甲状腺は代謝の速さを決める腺です」と書きます。
- 数字は意味とセットで出す TSH や HbA1c を出すときは、何を見ている数字かを同じ場所で説明します。基準値の丸暗記は目的にしません。
- 読者を急かさない 不安を煽る見出しや、効果を保証する言い方、商品を治療のように勧める書き方は使いません。
編集しても、しないこと
- 個人の検査結果を読んで病名を付けること
- 薬の開始・増減・中止を指示すること
- 実在しない監修医や、所属しない病院の名前を添えること
- 広告主の商品を、編集記事のなかで治療として勧めること
誤りを見つけたとき
事実の間違い、古い呼び方、誤解を招く短い言い方は、確認のうえ訂正します。表現の好みだけの指摘は、必ずしも反映しません。
連絡はサイト内の問い合わせからどうぞ。医療相談には答えません。指摘の対象がどのページの、どの段落かだけ書いてください。
見直しの目安
公開した解説は、少なくとも年に一度、大きな変化がないかを見ます。学会の見解や検査の位置づけが変わったときは、その時点で直します。更新した日付は、各ページに残します。
イリョナの編集は学習用の解説を整える作業です。診断・治療・処方の判断は、担当の医師と行ってください。